2012年1月2日月曜日

今日から

去年の秋から引き続く仕事を多々抱えているので
年末年始の気分は排除して
今日からシゴトも通常運転です。キリリ。
といいつつ「進撃の巨人」の6巻を読む。
おお、こんな展開に。

大晦日の夜は録画した格闘技をみた。
UFCとDREAM元気ですか大晦日興行。
あまりに長い興行なので録画して入場シーンを早送りしつつみた。
思い出せる試合について書いてみる。
結果をまだ知りたくない人は読まないように。

ブロック・レスナーはオーフレイムに負けて引退表明。
格闘家はあまたの数いますが、その人ならではのオーラを
持つ人はやっぱし一握りだと思う中、この人は
その手の空気を持っていた選手だけに惜しいって
ところが正直なきもち。
試合開始直後からスピナーかますなり
テイクダウンの波状攻撃をしていればまた展開は
変わっていたと思うのだが、なぜかアリスターの
距離でうまくもない打撃につきあった印象がありますなー。
惜しみつつご苦労様でしたと言いたい。

所は惨敗だったわけですが、入場のときの
能天気な表情をみたときに、これは、、、とは思った。
20年近く格闘技を観てきて思うんだけど
ある種の笑顔ではいってきた選手は高い
確率で負けてると思います。
少なくともオレが観てきた総合、キックの千を超える試合で
素にちかい笑顔で入ってくる選手は7割くらい負けてる。

同時に大向こうを意識して
意識的に作り上げたコワモテの顔して入ってくる選手も
勝ったり負けたりな印象です。
試合そのものにフォーカスしてない、という意味では
ふぬけた笑顔に通じるんだろう。
むしろ余分なチカラが表情筋から抜けて
目だけが射ぬくような光を持った選手が入場してくると
おっ、と思うし、大抵試合も期待できることが多いです。
なんにでも通じることですけど
緊張感の欠いた心構えで事に臨むと、大抵やけどしますな!
自戒自戒!

川尻と宮田。
川尻の完封といっていいんじゃないでしょうか。
この人も修斗の下北タウンホールの頃から
ずっと観てきてますけど、余人がなかなか経験することのない
ステージで苦労した部分がカラダにいい雰囲気で
成ってきてる感じがしますね。
過剰な自信を抑え込めた時のこの人はいい。
対する宮田選手は嫌いじゃないんだけど
ずーっと引きずってるオリンピックメダリストのプライドが
ある一線でファンになり切れない空気をもたらす。
苦労して総合にアジャストしてきて、試合結果も
ともなってきた昨今ですが、「オレ様」度も復活。
川尻に勘違いしてるってことを教えてやります、って
いいつつ、その言葉が見事にブーメランで
自分に返ってきて2011年は終わりました。

マッハと長南の再戦。
去年ともだちの誕生日パーティでひさしぶりにマッハに
会ったとき、マッハも大人になったなあと思ったりした。
いや、でっかい子供みたいな笑顔はまんまなんだけど。
このふたりの初戦は生で観てたわけですが
そん時勢い的にたぶん長南が勝つかなーと思って観てて
まー結果もそんな感じになったのですが、今回の再戦は
正直わからず、でもマッハかな、と思ってました。
いろいろオトナな試合だった。

フジメグ。
藤井さんをずっと応援しております。
いやホントにすげえよ。
おなじ岡山県人だしな!
とゆーより日本人が誇っていいレベルの人です。
この女(ひと)を見よ、といいたい。

高谷とレオン。
ここんとこのレオン武の完成度は目を見張るレベルだったので
レオン勝つかな、と思ってた。
髪もへんな染めをやめてきてたのでよかった、と
思ってたら大晦日、また染めてた!
しかし高谷の魂がレオンの技術を上回り
押しつぶした印象でした。ちょっとした圧力でも
技術でのし勝つレオンを、最後まで押しつぶす。
すごいわーこの人も。
レオンはもう髪を染めないほうがぜんぜんいいです。

北岡とアオキ。
なんでしょう。曰く言い難いこの試合の意味。
ずっと一緒に切磋琢磨してきた相手と闘うわけですから
もちろん複雑な感情があるのは想像できるし
プロだから誰とでも闘うって気持ちはすんなり理解できるし
そこにおいてはなんの疑問もオレはないんだけど
なぜかこのふたりの試合がもやもやしたのはなんでだろう。
結果アドレナリンが噴き出るような名試合になったわけでも
ないけどやたら緊張感だけは持続する重試合であった。
オレは観ながら、ふたりが重ねてきたスパーリングを思い浮かべてた。
ともすればスパーリングのようなものに変貌しそうなものを
ふたりで必死で試合として成立させようとしているみたいな。
冷えかけた金属の塊が胃の腑に居座るような観戦後感。
この試合で、ふたりはなにを得たんでしょうかね。

石井とヒョードル。
フタを開けてみると石井に勝機がゼロ、みたいな試合展開。
去年3連敗したヒョードルの姿はどこにもなく
PRIDEで不敗だった皇帝がそのままリングの中にいた。
とはいえヒョードルと対峙した石井は
得難い体験を重ねたのではないかとも思う。

この興行が、2012年のことしにどう繋がっていくのかは
あいかわらず不透明な日本の総合格闘技界ではありますが
2月には現在の最高峰UFCの興行も日本にやってくるわけですし
なんらかの流れになっていくことを願いつつ
わたしは仕事に戻ります。