2012年7月24日火曜日























さてSculptrisである。
フリーソフトのモデリングソフトなんであるが
たのしい。
デジタル粘土だなあ、と思う。
すばらしいのは手が汚れないところだ(そこか)

前にも書いたがタブレットとの親和性がすばらしくて
力の入れ加減で彫ったり盛ったりが絶妙に塩梅できる。
ああ、たのしい。
仕事の合間についつい立ち上げていじってしまうわけで
じいさんの顔ばかりが量産されていくのである。

粘土なので作りっ放しでざっくりできたら終わり。
テクスチャーを貼ったりとかはとりあえず興味ないので
次のおっさんを作りはじめる。

立体的に絵を把握したい場合、粘土造型は
デッサン力を増す助けにはなる。
面と面のつながりとか、骨格を感じ取るとかに
役立つと思う。
3Dモデルを作って、絵の参考にするのはいいが
そのまま描こうとしても同じ表情の別角度にしかみえない絵
になるし、背景とのレンズの合わせ方も考えないとだし
コスト的にも見合わないし、なによりもただ写すと
はっきりいって死んだ絵になって意味がないので
やらないほうがいい。
絵は絵、立体は立体で別モノだということは言っておきたい。

上のじいさんは皺の入り方をテーマにちまちま
シワマミレにしてみた。
骨格と筋肉と皮膚の関係で、皺の入り方は決定される。
極端にいうと
たとえば骨と軟骨に薄くかぶさってる鼻の真ん中に
縦に大きく深い皺とかは普通できない。
できる理由がないからで、そこにそういう皺が
はいっていると、それは傷にしか見えない。
年寄りだから、と若い顔の上に線だけをひいて
しまい、ぜんぜん年寄りに見えない絵があるとしたら
それはそういう法則性を念頭においてないからなんである。

ともあれ皺を描くのはたのしい。
デジタル粘土で皺を作るのもたのしい。
たのしいのでみんないじるといいと思う。