2013年3月27日水曜日

ココ10イベント第一回終了!

























こんにちわ。
京都で開催中でありますココ10展覧会。
ありがたいことにお客さんがよく入ってくれている
ようです。大感謝。

この24日には第一回目のイベントであるところの
伊藤ガビンさんとのトークショーがありまして
前のりして23日に京都にはいりましたよ。
いつものように吉田屋料理店でうまいものを喰った。
たまにはまずいものを出してくださいよ!とか
女将の吉田さんに言ってみたりする。
吉田さんは笑っている。

この日はトークの会場の下見をしたところ
元講堂だった広いスペースに、えええええ?って数の
椅子が並べられており、ガビンさんとオレは
こーれーはー椅子置き過ぎでしょ〜〜〜〜〜〜〜
と叫んだ。
いやいやいやいやこんなに入りませんて!
はいらないはいらない絶対はいりませんよ〜〜〜!
とうつろな目で言い募るふたりのおっさんに
マンミューの小沢さんの顔も次第に
心配そうなカンジへと。
いやいやいやはいるわけな〜〜〜〜〜〜〜いと
最後まで言いながら去っていくおやじ。

翌24日、取材のために朝マンミューに行ったら
何十人か並んでくれてました。
うわーありがとうございます!と心で手を合わせつつ
裏口から入って「イラストレーション」誌の撮影。

その後ガビンさんがやってきて、軽く打ち合わせを
する。オレはガビンさんの組立てに乗っかるつもり
なので、完全に受け身の体勢です。

昼に弁当をいただく。
するとあっとゆーまに眠くなったわけですが
そろそろ時間でーす、とか言われてあわてて
太ももにシャープペンの芯を突き刺す(気持ちだけ)

会場に入ってみたらあり得ない満員。
後からきいたら250人超。
えー、、、、、そんなばかな、、、、と
ガビンさんと壇上で目を合わせてみたりした。

内容については、なんか自分ではよく憶えてないので
USTの録画とか探してみてください。
恥ずかしいのでアドレスは貼らない。
トークがメインなので、ラクガキは
完全に緊張感のないラクガキに終始してしまい
そこらへん期待してくれてた人には申し訳ない。
5月のライブドローイングではきっちり描きます。

それにしてもあれだけの人に来ていただき
感謝感謝です。
サイン会も50人先着ですごい並んでもらって
あげくに待たせて申し訳なかったです。
吉祥寺から来てた人は無事に帰れたんでしょうか。
もうひとり間に合いそうにないかんじの方も
帰り着けたならよかったんですが。

次は4月のスケッチトラベル展のトークショーで
行きます。
よろしくです。

2013年3月21日木曜日

ウルトラジャンプ!!























ウルトラジャンプが寺田克也ココ10年展に
合わせて特集してくれてまして!
なんたる!
ありがとうございます!
ちょっとは貢献しないと、、、とゆーことで
大猿王が3回の短い復活です!!
ピンナップもついて村田蓮爾との対談もあり
村田ファンも是非お買い求めくださいましまし!

ウルジャンは連載陣がまたたいそう力の入った
マンガを描きまくってるので、読んでなかった方も
ここよりひとつ、ヨロシクお願いします!

あと展覧会絶賛開催中です!
来場多謝!!!!

2013年3月16日土曜日

今日から京都ではじまる展覧会。それはココ10。(その後)




















8日9日に設営のため、京都に赴く。
会場にはいるとそこにはババーーン!と林立する
オレの絵が裏表に貼り込まれた襖の屏風たちがあった!
うわー、なんだこれー!
想像してたのは、大判のプリントを貼り込む為の
あくまでもフレームとしての襖だったのに
いざ、自立して会場に配置された襖は、単なるフレーム
なんてモノに収まらない、絵を再構成してまったく
別の表情を持たせる事ができる強い力を持った
展示装置だったのです。
空間に絵を重層的に展開しているために、見る位置に
よって景色がめまぐるしく変わる。
おもろい!!!!
これはおもろいわ!!!!!!
とオレだけじゃなくて、展示スタッフがそれぞれに
襖の力を再認識してておもしろかった。

とにもかくにも展覧会はセッティングが完了し
あとはお客さんを迎え入れることで完成します。
見に来てくれる人たちが、その空間にいる間だけでも
楽しい時間を過ごしてくれることを願ってます。
「寺田克也ココ10年展」、今日3月16日から開催です。

あ、写真は、マンガミュージアムに併設されてるカフェでの
特別メニュー「寺田カツカレー」を注文すると
ランチョンマットとして敷かれるものであります。わはは。
よろしく。

2013年3月14日木曜日

京都で行われる展覧会。それはココ10(その4)






















美術展示のプロ、有元さんがハンバーガーを
齧りながら言った「襖を使いましょうか」に
我々は膝を打った。
「それだ!」
場所も京都だし、古い襖とかさくっと
手に入るんじゃね?と皆思ったのだが、実際の所は
そう甘くもなくツテをたどってたどって
やっと70ほどの古襖がストックできたのである。

あとはそこに貼り込む絵の選定をざっくりと
したあと、今回の展覧会に巻き込まれた
平面のほうを担当する大岡寛典、柔術青帯および
大岡事務所のスタッフがごりごりごりごりっと
物凄い勢いで襖用レイアウトを出していった。
コレを京都に送って、アッチでプリントアウト。
襖の職人さんに表装してもらうわけです。

一方その頃旧知の出版社であるところの
ヒヨコ舎の田中さんからメールが来た。
ヒヨコ舎からは歌人・穂村弘さんとの共著
「課長」と「車掌」を出してもらってわけですが
今ヒヨコ舎の大場さんと田中さんはピエブックスで
仕事もしているのだといい「図録出しませんか」
という。展覧会から軽く半年は切ってるのに
まさに蛮勇。図録とかは権利関係が
ちょーめんどくさいので、それを全部クリアして
いかないとならないし、点数は多いわで
正直できるんだろうか、と思ったが是非に、と
申し出てくださるのでゴーという事になった。

ちなみにカタチとしては
アメリカのダークホースコミックからの画集が
先に決まっていることもあり、とりあえずは
図版は1色か2色で展開して、それぞれにコメントを
挿れ込むことでカタログチックな本にすることに
なった。あくまでも展覧会の絵を中心にした副読本
にして価格を抑えるという体裁の本であります。
(つづく)

























2013年3月11日月曜日

京都で行われる展覧会。それはココ10(カレーじゃないよ、その3)


























「これはね!ちゃんとやりましょう!ちゃんと!」
と、伊藤ガビンは屹然と宣言したのだった。
「はい」とオレは答えたのだった。

マンガミュージアム、略してマンミューはあくまでも
マンガの研究施設がその本質であって、ギャラリーとして
ははっきり言ってしまうとココイチ、じゃなくて
イマイチなのです。スタッフが悪いんじゃなくて
その場所の持つ性質がチカラを持った展示形態を
取り難いというコトなんだけども。

「こりゃー喰う関係の人間を入れましょう!」
とガビンさんが言うので、オナカすいたなーと
思ったら喰う関係じゃなくて、空間系の展示のプロを、
というコトでした。
とゆーわけでガビンさんと一緒にボストークをやってる
乾さんが出張ってきて「有元さんを呼んどいたよ」などと
いうのです。ハンバーガー屋さんで。

有元さんは美術展示のエキスパートでしてオレは初対面。
ビールとハンバーガーほおばりつつ、一通りの状況と
別にキレイな展示をめざしてないというオレの意見に
うなづいた後「襖を使いましょうか」と言った。
(つづく)


なんとあの日から2年経ちました。
何度か岩手にたいして役に立たないけどカラダを運んで
みたけれど、どんよりするほどなにも片づいてないのね。
と、オレがどんよりするのは勝手だが、そこで生きている
人はどんよりなんかしてる場合じゃないので、それはもう
がんばっているのです。でも小さい集まりのがんばりで
どんどんみんなが疲弊していってるのもうっすら見える。
東京なんかに住んでると、日々のにぎやかさに
ついつい忘れてしまいそうな、いまだに避難生活を
強いられている人のコトは絶対忘れてはいけないのだと
じりじり思いつつ、今は自分の仕事をしております。
今年もまた行こうと思います。



今日はあの日。

あの日、亡くなられた方に黙祷を捧げます。

京都で行われる展覧会。それはココ10(その2)





















京都の国際マンガミュージアムで展覧会。
どうやって絵を見てもらうかを伊藤ガビンに相談した。
ガビンさんとオレは同い年で、かれこれ、えーっと、
結構長いつきあいだ。たしか。
割と節操なく物事をおもしろがれる所が似てるのか
どうか知らないんですが、ガビンさんから出てくる言葉は
だいたいオレが思ってるコトと大きく外れない気が
するのです。本来活動フィールドが微妙に違うふたりが
ちょいちょい一緒になんかやれるのは
そこらへんの、えーっと、えーっと。
まあとにかく
ある日京都の会場をふたりで見に行ったわけですよ。

ここが会場になります、と見せてもらった部屋は
なんだか小学校みたいだった。
てゆーか、もともとマンミューは、由緒正しい古い
小学校の校舎を京都市から借りて運営しているのです。
たいへんに時代がついている。
ギャラリー用の元教室も、完全にギャラリー用に改造され
てはおらず、いささかそのままで、普通の展示を
するにはひと工夫いる感じなのであった。

ガビンさんは最初、自分がやることあるのかなーとか
言いながらもオレに付き合ってくれてた風情だったのですが
この会場に入ってから、ギラリとその厚い唇が光った!
(つづく)

これオープンまで続けてみましょうかねー。

2013年3月9日土曜日

京都で行われる展覧会。それはココ10(その1)
























京都行ってきた。
展覧会の設営のお手伝いであります。

今回の展示はオレのココ10年の仕事をさっくり
振り返ることにしました。
なんでここ10年かっつーと、ぜんぜん意味はないんですが
30年も振り返ると面倒くさいから!
10年くらいが丁度いいかな、とおもってタイトルも
「寺田克也ココ10年展」にしてみた。
ココはオレがキャラデザインやった「よなよなペンギン」
の主人公でもあります。
とかいってタイトル決めたあとに思い出したんだが!

さて、オレの仕事はほとんどがデジタルで仕上げられている。
つまり原画はすべてデータなのです。
必然的に展示しようとするとプリントアウトするか、
モニター並べて見せるという事になるわけだが
今回はプリントアウトで、かつとにかく大きく出したかった。
ちいさくこじんまりした絵を額装しても
あんまりオレには意味が感じられなかったからです。
絵の粗も勿論いっしょに拡大されるわけですが
もーそんなことはどーでもよくて、大判プリントで
原画のサイズ感を味わって欲しかったってのがある。

さりとて、ただ大判のプリントを会場にぶら下げただけってのも
イマイチ芸がないわけで、どーするか、、、、と
8秒くらい思案して伊藤ガビンに連絡した。
(つづく)


写真は今回展覧会の監修とゆーか、コーディネイトしてくれた
伊藤ガビンより送られてきた今日セッティングがほぼ完了した
会場の写真!

2013年3月5日火曜日

20日の神戸。






















ひょんな事で、これの第一部、スイス在住の
バンドデシネ作家フレデリック・ピータースさんと
対談することになったよ!
今月の20日なんで、もう日にちもないところにきて
オレの参加もこないだ決まったんで告知も
あれもちょっとアレなんですけど
オレはピータースさんのマンガ、たいへん
絵が好きなので(翻訳ないから読めない)
お会いできるのはうれしいことだ。

場所は神戸で、23日から大河原邦男展が
あるところ!おお、見られるかも!と思ったら
まだ開会前なのでした。
お近くの方はぜひぜひ。(事前申し込み必要)
オレの展覧会も、この日だったらもう始まってるので
ハシゴもいいんじゃないだろうか(できるのかな)

2013年3月4日月曜日

かな泉。

オレは香川県高松の、瀬戸内海をはさんで向いにある
岡山県玉野市という所で生まれ育ったわけですが
うどんがやっぱり身近な存在だったのです。
蕎麦よりうどん。
駅のホームのうどんも普通にうまかった。
学校の行き帰りに通る三井造船脇に、うどんの
自動販売機があって、生めんにダシがかかって
でてくるという大ざっぱなものでしたが
備え付けの七味をどっさどさにいれて
食べるのが好きでした。200円くらいだった。

高松にもフェリーでよく家族と行ってたのですが
そこで昼飯とか食べるので「かな泉」とゆーうどん屋に
行ってたりしてました。
高松では老舗の大きな店舗で、近年は通販も
あってよく取り寄せてた。

ちなみに18歳で東京に出てきて、初めて関東の
うどんを食べた時は衝撃だったです。
なんというか、ヒトコトで言うとうまくない。
讃岐うどんの汁は透明でダシがきいてて
飲み干せるものだったのが、こっちのは真っ黒で
甘しょっぱくてとても飲めない。
麺もコシがなくてやわらかいだけだったり。

その後東京で生きているうちに、徐々に
オレの持ってる「うどんはうまい」ってのは子供時代の
思い込みだったんじゃないのか…と思ってきた。
元々うどんなんて、こんなもんだったんだ、と。
それがぼんやり確信に変わりかけてた頃に、7年ぶりくらい
だったか、岡山に帰省する事があって、ひさしぶりだ
ってんで高松に行ったんですよ。
んで「かな泉」に入った。
釜あげうどん頼んで、湯気のあがる木の桶から
うどんをぐいーっと箸で出汁のはいったお椀にとって
七味ぱっぱと振って食べたら、泣きそうになりました。
うまくて。
うまーーーーーーーーー!
鼻腔をくすぐる出汁の香りと、ツルシコの麺がじんわりと
うまくてうまくて「ああ!うどんやっぱりうまいじゃん!」
と再確認。うまいようどん!

その後東京にも、はなまるうどんが進出してきて
結構いける讃岐うどんが増えてきて、やっと定着した感が
ありますね。長かったなー。
と、思ってたら驚きの「かな泉」倒産のニュース!!!!
うう。なんと。。。。。
目から湯気が。